港湾技研資料

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粘性土地盤を対象とするSCP工法の実用設計法−感度分析と実態調査−

港湾技研資料 NO.0669 1990.03

執筆者神田勝己,寺師昌明
所属計画設計基準部 設計基準研究室

要旨

 粘性土地盤に対してサンドコンパクションパイル工法を適
用すると強固な砂杭と軟弱な粘土からなる複合地盤が形成さ
れ、その複合効果で地盤の安定性が増し、かつ沈下量が低減
される。直轄港湾工事ではこれまで高置換率改良の事例が多
かったが、最近は低置換率改良に対する潜在的な需要も高ま
り設計法の確立と統一が求められている。        
 本資料では、海上施工事例の調査結果と既往の事例で用い
られてきた実用安定計算方法の吟味の結果を要約して報告す
る。すなわち、既存の複数の実用的な安定計算手法の差異や
相関、設計定数の変化に対する感度などを机上で検討し、既
往の設計施工事例の調査結果とあわせて、実用設計法の統一
、設計定数ならびに安全率の適正値を得るための参考資料を
整えることを目的としたものである。なお,既往の標準的な
設計法の実務への適用しにくさを改善した簡便法の提案も行
っている。                      


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