経験的固有関数を用いて、移動床模型実験の結果を比較検
討した。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　解析は、那覇港波之上地区に造成される人工海浜の移動床
模型実験結果について行った。　　　　　　　　　　　　　
　この実験は、突堤、離岸堤、潜堤の平面配置及び構造規模
を変化させた１０ケースについて行い、構造物の違いによる
人工海浜の安定について検討したものである。　　　　　　
　各構造物の配置が海浜変形に及ぼす影響を経験的固有関数
で解析し、全実験ケース間の定量的な比較が一度に行えるこ
とを示すとともに、その結果をもとに個々の実験ケースの詳
細な検討を行い、構造物の平面配置を決定した。また、構造
物の平面配置を検討する際には屈折図を利用することも有効
であることを示した。