港湾技研資料

一覧へ戻る

鋼管杭の防食工法に関する現地試験(中間報告)

港湾技研資料 NO.0675 1990.06

執筆者阿部正美,福手勤,山本邦夫
所属構造部 材料研究室

要旨

 各種防食工法の長期間にわたる耐久性および防食効果を明
らかにするために現地暴露試験を行っている。      
 本報告は各種防食工法の施工手順と仕様および試験開始か
ら3〜4年暴露後の観察結果等を中間報告としてまとめたも
のである。試験は継続中であるが、観察結果等から得られた
主な点をあげると以下のようになる。          
 (1)水中硬化型ライニング工法ではプラケット切断跡部
からの錆の劣化が杭8本中6本に見られた。       
 (2)保護カバー材を用いた防食工法ではカバーを固定し
ているバンドの脱落(1件)、カバーの破損の事例(2件)
が見られた。保護カバーや固定用バンドは波浪や漂流物の衝
突等の外力に対して十分な強度を有する必要がある。   
 (3)塗装による防食工法ではブラケット切断跡地からの
錆の発生が杭12本中5本に見られた。突起物のある部分へ
の塗装には十分な塗膜の確保が必要である。       


一覧へ戻る

お問い合わせはkikaku@ysk.nilim.go.jpまでお願いします。

(C)Copyright 1996-2007 Nationnal Institute for Land and Infastructure Management(NILIM)
No reproduction or republication without permission.