港湾技研資料

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河口部での波の変形に関する二次元実験

港湾技研資料 NO.0682 1990.09

執筆者鶴谷広一,惟住智昭,佐々木豊喜
所属海洋水理部 (水理研究室)

要旨

 波と流れの共存場での不規則波の変形について調べた。河
口部付近に港湾施設を建設する場合、波の浅水変形だけでな
く、海洋からの波と河川からの流れとの相互作用についても
調べる必要がある。今回の実験では、鳥取県の千代川前面の
改訂地型の1/150模型を作成して、逆流の場での不規則
波と規則波の変形を調べた。              
 波は抵抗線式波高計を用いて、一様水深部から河口部まで
8点で測定して、水位の時系列変化、波のスペクトルの変化
、そして有義波周期と有義波高について検討した。    
 本研究の主な結論は次の通りである。         
1) 沖から砕波点までは、波の浅水変形は逆流によって影
響を受け、逆流が速いほど波高は大きくなるが、砕波後は流
れの有無にかかわらず,波高の変化の傾向は同じである。 
2)合田の波高の略算式で破波条件を修正したが,逆流中の
実験結果をよく説明する。               


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