港湾技研資料

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多数の開口を有するコンクリート円筒壁の力学特性

港湾技研資料 NO.0690 1990.12

執筆者清宮理,白崎正浩,横田弘
所属構造部 構造強度研究室

要旨

 現在2、3の地点で建設が進められている二重円筒ケーソ
ンの主要な構成部材である円筒壁には、多数の長方形の開口
が設けられている。開口率は、10〜20%である。開口は
一般的に構造的な弱点と言われているので、今回の載荷試験
により、円筒壁の強度特性にどのような影響を開口が与える
のか確認を行った。載荷試験には、鉄筋コンクリートおよび
プレストレストコンクリート製の試験体に集中荷重と等分布
荷重を載荷して行った。試験結果から、今回の補強法を採用
すれば、特に開口が構造的な弱点となることは無いことが確
認された。また、開口を有する円筒壁の押し抜きせん断力の
算定方法とプレストレスの導入方法(二次応力問題)につい
ても検討を行った。                  


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