港湾技研資料

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港湾コンクリート構造物に発生した亀甲状のひびわれの原因調査および対象に関する考察

港湾技研資料 NO.0694 1991.03

執筆者福手勤,浜田秀則,山本邦夫
所属構造部 材料研究室

要旨

 三建管内のA港,四建管内のB港の防波堤コンクリートに
に発生した亀甲状のひびわれの原因調査を実施した。その結
果以下の結論が得られた。               
1.A港のコンクリートのひびわれは粗骨材によるアルカリ
骨材反応が原因と考えられる。             
2.B港の場合は粗骨材に起因するアルカリ骨材反応が原因
である可能性は低い。                 
3.両港ともに,今後急激にコンクリートのひびわれが増加
する可能性は低い。                  
4.両港ともに早急に補修する必要はないものと考えられる
。しかし,今後これらのひびわれに関しては継続的に追跡調
査を実施することが望まれる。             
5.コンクリートに発生したひびわれの原因を特定するため
には,粗骨材に加えて細骨材もその分析の対象とする必要が
ある。また,数種の試験を実施してその結果を総合的に判断
することが重要である。                


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