港湾技研資料

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海水飛沫を受ける鉄筋コンクリート構造物への電気防食法の適用に関する基礎的研究

港湾技研資料 NO.0695 1991.03

執筆者阿部正美,福手勤,浜田秀則,山本邦夫
所属構造部 材料研究室

要旨

 港湾コンクリート構造物の鉄筋腐食は主に塩害によるもの
である。塩害による劣化の防止のために種々な方法が検討さ
れている。その1つに電気防食法がある。        
 本試験は,電気防食法によるコンクリート中の鉄筋の防食
効果を検討するために野外の暴露試験を実施した。    
 試験結果等から得られた主な点は以下の通りである。  
1)チタンメッシュ陽極を用いた電気防食はコンクリート中
の鉄筋への防食法として効果が認められた。       
2)防食電流密度は約14〜30mA/m芦(−800mV
設定電位条件)であった。               
3)100mVシフト基準での防食電流密度は0.3〜1m
A/m芦程度と非常に小さかった。           
4)防食電流の増減は気温およびコンクリート表面状態に影
響されることが分かった。               
5)電気防食はコンクリート中の鉄筋近くの違一悪イオンを
減少させる傾向を示した。               


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