港湾技研資料

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鉄筋コンクリート港湾構造物への限界状態設計法の適用

港湾技研資料 NO.0716 1991.09

執筆者南兼一郎,春日井康夫
所属計画設計基準部 設計基準研究室

要旨

 近年、コンクリート構造物の設計法としては限界状態設計
法が許容応力度法よりも合理的であることから、世界的には
この設計法に移行する傾向にある。我国においても、コンク
リート示方書が限界状態設計法を中心とした記述に改められ
たこともあり、各機関で限界状態設計法に関する検討がなさ
れている。                      
 このような状況により、鉄筋コンクリート港湾構造物の設
計法として、限界状態設計法に基づく設計法を検討する必要
が生じた。                      
 本資料では、限界状態設計法の概要を説明するとともに、
鉄筋コンクリート構造物の設計に限界状態設計法を導入する
場合の問題点として、構造物に作用する荷重の特性値と安全
係数について検討を行った。この結果を用いて、ケーソン式
防波堤、桟橋上部工、ケーソン式系船岸について試設計を行
い、許容応力度法の結果とほぼ同程度の鉄筋量を必要とする
結果を得た。                     


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