港湾技研資料

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多方向不規則波の発生とその応用に関する研究

港湾技研資料 NO.0723 1992.03

執筆者平石哲也
所属水工部 波浪研究室

要旨

 港湾構造物の設計における主要な外力は、海の波である。
 実際の海の波は,波峯線が短く切れた”切れ波”で、”短
頂波”とも呼ばれ、これは、さまざまな方向からの波が重な
り合うことによって生じる現象であると考えられている。海
の波のように、このような多方向性を持つ波は”多方向不規
則波”とも呼ばれている。実験水槽波で多方向不規則波を造
波する施設として、世界および我国の主要な水理実験場でサ
ーペント型造波装置が開発されている。         
 本研究では、港湾技術研究所で開発されたサーペント型造
波装置を対象として、多方向不規則波の造波理論について検
討し、目標とする多方向不規則波を実験室内で造波する手法
を検討した。さらに、水理模型実験結果について単一方向波
と多方向波の場合の比較を行い、多方向不規則波を用いた模
型実験の必要性を明らかにした。            


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