港湾技研資料

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地盤の側方流動による港湾施設の変形予測

港湾技研資料 NO.0726 1992.03

執筆者春日井康夫,南兼一朗,田中洋行
所属計画設計基準部 設計基準研究室

要旨

 軟弱地盤上に設けられた矢板式係船岸や桟橋式係船岸等の
港湾施設は、陸側の裏込め等の影響を受けて、沈下や水平移
動を起こし機能上問題を起こす場合がある。この場合、側方
流動の可能性の有無と変位を計画設計の段階で予測すること
ができれば、港湾施設を円滑に進めるにあたって非常に都合
がよいといえる。                   
 しかしながら、港湾施設の側方流動の予測のための具体的
な判定手法については、特にまとめられていないのが現状で
ある。                        
 本資料では、側方流動を起こした事例22例と起こさなか
った事例20例の計42例について、他の機関で提案された
判定法を参考として、各施設の構造形式、粘性土地盤の粘着
力、粘性土の層厚、安定係数、円形すべり安全率等に着目し
て整理を行い、粘性土地盤上に建設される矢板式係船岸や桟
橋等の側方流動に対する簡易な判定手法を提案した。   


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