港湾技研資料

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軟弱地盤における山留め工の拳動に関する研究

港湾技研資料 NO.0734 1992.06

執筆者田中洋行
所属土質部 地盤調査研究室

要旨

 地中構造物を作る場合には、山留め工を用いて掘削するこ
とが多い。掘削中の山留め工の拳動は地盤条件、特に粘性土
の層厚に大きく影響される。本論文では、東京国際(羽田)
空港沖合展開工事で行われた2つのタイプの山留め工を事例
として取り上げた。1つは地盤改良を行っていない山留め工
であり、もう一つは掘削側を深層混合処理工法で改良した山
留め工である。                    
 この2つのタイプの山留め工の一部の工区で、掘削中に山
留め壁の変形が大きくなったり、あるいは中間杭の浮き上が
りが大きくなったために、掘削が中断された。本論文では、
これらの山留め工の拳動が異常となった原因を探るために、
現在用いられている設計法や地盤を弾塑性体とした有限要素
法による解析をおこなった。これらの解析を通して、軟弱地
盤における山留め工の設計・施工の留意点について明らかに
する。                        


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