港湾技研資料

一覧へ戻る

航空機走行位置分布の実態と舗装構造への影響

港湾技研資料 NO.0757 1993.06

執筆者八谷好高,梅野修一
所属土質部 滑走路研究室

要旨

 空港舗装構造設計要領では舗装構造の設計を考える際に、
舗装横断方向の航空機走行位置分布が考慮されている。19
88年に航空機走行分布の現状を把握するために大阪国際空
港と松山空港の滑走路、誘導路で調査が行われた。その際に
大阪国際空港ではエプロンスポットでの走行軌跡、松山空港
では航空機の離着陸地点分布も合わせて調査された。その結
果は次の通りである。?滑走路の横断方向走行位置は、着陸
時の方が離陸時よりも広がりが大きい。?滑走路の横断方向
走行位置は、小型航空機の方が大型航空機よりも中心線付近
に集中している。?誘導路の方が滑走路よりも横断方向の走
行は中心線付近に集中している。?主脚の横断方向走行位置
分布は中心線をはさんで左右に2つの分布となっており、ノ
ーズギアの分布と比較するとその分散は大きい。?今回の調
査結果をもとに交通量を反復作用回数へ換算する際の換算係
数ならびに、滑走路中央帯の幅が改訂された。      


一覧へ戻る

お問い合わせはkikaku@ysk.nilim.go.jpまでお願いします。

(C)Copyright 1996-2007 Nationnal Institute for Land and Infastructure Management(NILIM)
No reproduction or republication without permission.