港湾技研資料

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 レーザー光を用いた測深機の能力推定に関する基礎実験

港湾技研資料 NO.0768 1994.03

執筆者高橋英俊,佐藤栄治,中園嘉治
所属機械技術部 海洋機器開発室

要旨

 レーザー光を用いた測深機を想定し、その測深能力を基礎
実験により評価した。                 
 レーザー光源は、Nd:YLF(波長524nm、パルス
幅25ns)レーザーであり、濁水中の減衰特性、ビーム形
状の変化、パルス分散および後方散乱を測定するとともに、
太陽光の分光強度、濁度および粒径分布、各種底質の表面散
乱係数を測定して濁度および水深によって必要となるレーザ
ー出力を推定した。                  
 計測の結果、濁度が1mgf/lを越えるとレーザーの伝
搬距離が増加するのに伴って急激に減衰することが明らかに
なった。海域の濁度を1mgf/lとすると、10mの水深
を計測する場合、8MWのレーザー出力が必要と推定される
。                          


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