
矢板式係船岸の構造諸元などに関する統計的分析
港湾技研資料 NO.0780 1994.09
| 執筆者 | 岩崎直晃,長尾毅 |
| 所属 | 計画設計基準部 設計基準研究室 |
要旨 | 今日までに行われてきた港湾構造物の設計事例には、設計 に関する経験と技術的な知見が集積されている。これらのデ ータの整理・分析を行うことにより、今後の設計に対して有 益な技術情報を得ることができる。 本資料は、このような観点から、矢板式係船岸について、 過去の設計事例を整理・分析したものである。まず、全国に おいて平成四年度までに設計された係留施設1590例の設 計条件などのデータを分析することにより、矢板式係船岸が 採用されることが多い設計条件を明らかにした。また、平成 三年度までに設計された矢板式係船岸の事例413例の設計 条件、構造諸元などのデータを以下のような観点で、分析・ 整理するこにより、矢板式係船岸の構造などに関する特性を まとめた。 ○構造諸元量などの分布 ○構造諸元間の関連 ○構造諸元と設計条件などの関連 さらに、矢板式係船岸の設計法のうち、たわみ曲線法が適 用される土質条件などについて、設計事例の分析や軟弱地盤 をモデルにした試設計による検討を行った。 ここで得られた分析結果は、矢板式係船岸の設計を行う際 に設計者が配慮すべき事項についての参考資料となるほか。 経験的な諸元決定、設計計算結果のチェックなどに活用する ことができる。 |
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