港湾技研資料

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コンクリート港湾構造物の温度ひびわれ予測手法の比較と対策事例

港湾技研資料 NO.0800 1994.12

執筆者長尾毅,寺内潔,清宮理
所属計画設計基準部 設計基準研究室

要旨

  コンクリート港湾構造物の大型化および大量急速施工の採
用により、セメントの水和熱に起因する温度応力が構造物に
ひびわれを発生させるケースが増加してきている。温度ひび
われの発生の可能性を予測する手法には種々のものがあり、
対象とする部材の重要度、種類、拘束条件などに応じて適切
な手法を選択する必要がある。本資料においては、2次元F
EM、CL(CP)法、およびACIの方法を用いてスラブ
部材と壁部材についてパラメーター解析を行い、応力算定結
果を相互に比較検討した。その結果、一般的な港湾構造物の
寸法の部材にCL(CP)法やACIの方法などの簡易的な
手法を適用すると、FEMと比較してかなり安全側の応力予
測値を与えることが判明した。また、温度ひびわれ対策、お
よびひびわれ補修の具体的事例を収集し、港湾構造物への適
用性について考察を行った。              


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