港湾技研資料

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防風施設周辺の気流の特性に関する実験

港湾技研資料 NO.0807 1995.06

執筆者鶴谷広一,野村貴之,工藤雅春
所属海洋水理部 (水理研究室)

要旨

 本研究では、防風施設周辺の気流の特性を把握するために
実験を行った。これまでの研究では、施設背後の平均風速に
関する検討が多いが、本研究では乱れについての検討も行っ
た。港湾技術研究所内の小型風洞水路で防風施設の模型(堤
防型・スクリーン型・円筒型)に風を作用させ、その背後の
風速・風速変動成分をレーザードップラー流速計により測定
し、模型背後の遮風効果及び乱れ強度・レイノルズ応力の分
布を調べ、突風率に関する検討も行った。その結果、全体的
に模型背後の平均風速が約半分に小さくなることが示された
。堤防型では背後域に逆風が模型高の約6倍の距離まで生じ
、乱れが下流側へ拡散することがわかった。       
 他の2ケースでは比較的大きな乱れは見られなかったが、
円筒型の鉛直分布では局地的な変化が見られた。さらに、防
風施設背後の平均風速は小さくなるが、構造物によっては突
風に注意すべきであることが示された。         


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