港湾技研資料

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兵庫県南部地震による港湾施設の被害考察 (その2)被災状況 −臨港交通施設−

港湾技研資料 NO.0813 1995.09

執筆者横田弘
所属計画設計基準部 設計技術研究室

要旨

 兵庫県南部地震における神戸港を中心とする臨港交通施設
の主要な被害の状況をとりまとめ、被害原因についての若干
の考察を行った。対象とする施設は、神戸港における港湾幹
線道路の橋梁と高架道路およびポートライナーと六甲ライナ
ーの2系統の新交通システム、さらには尼崎西宮芦屋港の西
宮大橋である。                    
 臨港交通施設の被害は、支承および耐震連結装置の破損・
・脱落、橋脚の破壊、橋脚の傾斜が主なものであった。また
、港湾幹線道路では被害の大きかった施設はポートアイラン
ド北部から新港埠頭、摩耶埠頭の範囲に集中していた。  
 これらの被害の原因の解明には今後の詳細な検討が必要で
あるが、設計時の想定を超える厳しい地震力の作用および基
礎地盤の液状化の2つが主要な原因として考えられる。  


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