港湾技研資料

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岸壁の裏込め材として打設された軽量混合処理土の土質特性

港湾技研資料 NO.0835 1996.06

執筆者土田孝,長井興治,湯川雅之,岸田隆夫,山本実
所属土質部 土性研究室

要旨

 本報告は、岸壁の背後に使用された気泡混合処理土につい
て、打設後17〜20カ月にコアのサンプリングと室内土質
試験及び原位置土質試験を実施した結果をまとめたものであ
る。主な結論は以下の通りである。           
(1) 単位体積重量は水中部分において増加傾向がみられ
   たが、設計条件は十分に満足されていた。水中部にお
   いて打設時に混合した気泡の80%は残存していると
   推定される。                  
(2) 水中および気中施工を行ったいずれの材料について
   も、施工後17〜20カ月経過後の一軸圧縮強さqu
   は、28日後に対して20〜30%増加した。   
(3) 気泡混合処理土では、オートマチックラムサウンデ
   ィングによるNd値とquとの関係が一般の粘性土地
   盤の場合とはかなり異なっているので、その利用には
   注意を要する。また、三成分コーンによる貫入抵抗と
   quの関係は、一般の粘土とほぼ同様であった。  


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