
兵庫県南部地震時の震災直後における海上輸送モードの対応状況に関する分析
港湾技研資料 NO.0861 1997.03
| 執筆者 | 高橋宏直,中本隆,吉村藤謙 |
| 所属 | 計画設計基準部 システム研究室 |
要旨 | 平成7年1月17日午前5時46分に淡路島北部を震源とするマグ ニチュード7.2の地震が発生し,神戸市を中心に5500名以上の方 々が亡くなられ.また,土木・建築構造物への著しい被害に よる長期間の都市活動の停滞が生じた. こうした状況において,様々な輸送モードによる救援活動 が実施され,被災地の復旧,復興に大きく寄与した. しかしながら,こうした,輸送モードの対応に関する分析 は数多く実施されているものの,各種輸送モードの分析を踏 まえたうえでの神戸港の海上輸送モードへの対応状況に関す る分析は極めて少ない. したがって,本研究では,震災直後の各種輸送モードに関 して総合的な分析を最初に行い,緊急対応の段階,応急対応 の段階,復旧対応の段階として,パターン化できることを明 らかにする. 次に,海上輸送モードについて,さらに詳細な検討を加え ,その結果,神戸港が果たした震災対応機能として,緊急物 資等搬入機能,人流輸送対応機能,海上支援船舶対応機能, 瓦礫等搬出機能の4機能に整理されることを明らかにする. さらに,神戸港において形成された震災対応機能配置に関 する分析を踏まえ,機能分散・混在型システムの検討の必要 性を示す. |
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