港湾技研資料

一覧へ戻る

軽量混合処理土の水中打設時の流動特性と材料特性

港湾技研資料 NO.0865 1997.06

執筆者土田孝,輪湖建雄,菊池喜昭,東俊夫,新舎博
所属土質部 土性研究室

要旨

 浚渫粘性土を用いた気泡混合処理土の水中部への施工性に
ついて検討した結果,次のことが判った。
  1)打設流速制御型の分離抵抗性試験によって、広範囲の含
水状態における軽量土を一定の流速で水中に打設する場合の
材料分離特性を評価できる。指標としては打設後の海水のS
S(懸濁物濃度)、pH、水中打設試料と気 中打設試料の強
度比が適している。
  2)水中打設に適したフロー値と打設流速を決定するには、
分離抵抗性試験における以下の指標値が適用できる。
   SS<100ppm, pH<10.5 
   材令7日における水中打設試料と気中打設試料の強度
比>0.5
   材令7日における水中打設試料と気中打設試料の含水
比の比<1.1
  3)今回使用した浚渫土に関しては、気泡混合土の気中フロ
-値が180〜290mmの範囲で、100cm/sec以下の打設流速の場合
に良好な水中打設ができると考えられる。


一覧へ戻る

お問い合わせはkikaku@ysk.nilim.go.jpまでお願いします。

(C)Copyright 1996-2007 Nationnal Institute for Land and Infastructure Management(NILIM)
No reproduction or republication without permission.