港湾技研資料

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沈埋トンネル用ゴムガスケットの諸特性

港湾技研資料 NO.0871 1997.06

執筆者清宮理,矢島貴
所属構造部 構造強度研究室

要旨

 日本沿岸地域には軟弱な粘土地盤が厚く堆積しており,港
湾構造物や空港施設の建設にあたっては地盤改良が必要とな
る場合が多い.バーチカルドレーン工法は圧密沈下の促進と
残留沈下の抑制のために数多くの実績を有している工法であ
る.近年,大水深地域での港湾構造物の建設が数多く見られ
,それにともなう様に地盤改良の対象となる粘土地盤も層厚
が大きくなり,さらに粘土地盤自体も非常に軟弱な場合が多
く見られるようになってきた.埋立によって大きな圧密沈下
が生じた際には,砂杭が大きく曲がりくねり,透水能力が低
下したり,また砂杭が破断したりすることが危惧されている
.
 そこで,本研究では,このように大きな圧縮変形を受ける
砂杭の変形挙動ならびに透水性の変化を遠心模型実験装置を
用いた模型実験で検討することとした.実験は,遠心模型実
験装置を用いて 50gの遠心加速度の下で実験を行った.一連
の実験では,粘土地盤の初期含水比,砂杭径ならびに砂杭の
圧縮量を変化させて,砂杭の変形ならびに透水性を調べた.
研究の結果,砂杭の変形挙動には,砂杭打設時の粘土地盤の
含水比が大きく影響することが分かった.


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