港湾技研資料

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劣化した港湾コンクリート構造物の非破壊検査法としてのAE計測の適用性に関する基礎的研究

港湾技研資料 NO.0872 1997.06

執筆者濱田秀則,福手勤,阿部正美,堂園昭人
所属構造部 主任研究官

要旨

 これまでに大量に建設されてきた港湾コンクリート構造物
の劣化、老朽化が進んでおり、今後、合理的なメンテナンス
が不可欠となっている。一方、コンクリート構造物の非破壊
検査法であるAE計測は、現在実用化への端緒が開かれつつあ
る。本研究は、AE計測を劣化の進行した港湾コンクリート
構造物の非破壊検査法として適用していくことを目的として
いる。
 本実験の結果より、以下のような結論が得られた。
  1) 海水の作用により生じるコンクリートの細孔構造
の変化を、コンクリートの圧縮載荷時において得られるAE
計測結果に対するレートプロセス解析により把握することが
可能である。
  2) 内部鉄筋が腐食したRC(鉄筋コンクリート)は
りの曲げ載荷の低荷重レベルにおいて、振幅の大きなAE波
の発生数は鉄筋の腐食量、コンクリートのひびわれ発生の状
況と関係がある。


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