港湾技研資料

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高地下水位下における空港アスファルト舗装の構造設計

港湾技研資料 NO.0875 1997.09

執筆者八谷好高,中村健,梅野修一,野田工,工藤隆志
所属土質部 滑走路研究室

要旨

 水浸状態に置かれた舗装に交通荷重が繰返し載荷されるこ
とにより,舗装の損傷が著しくなり,補修時期も早まること
になるので,地下水位が高い場合の舗装材料の耐荷性,耐久
性について十分な検討をし,設計法として整備する必要があ
る.この点について,路床を含めた舗装を構成する材料の耐
水性ならびに舗装構造全体について検討した.結論は以下の
とおりである.
(1)アスファルトコンクリート表・基層の破損ならびに粒状
路盤材・路床材料の支持力低下は,水位上昇に伴って著しく
なる.その対策としては,前者では増厚,後者では安定処理
化が有効である.
(2)舗装の荷重支持力は,地下水位が上昇するにつれて低下
し,しかも粒状材路盤を有するものほど著しい.路床までが
水浸することが想定される場合には設計CBRを水浸状態に応
じて最大80%にまで低減する必要がある.また,路盤までが
水浸状態になる場合には,上層路盤にアスファルト安定処理
材を用いるほかに,下層路盤の一部を安定処理化する必要が
ある.


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