港湾技研資料

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軽量混合処理土の水中打設時における材料分離抵抗性の評価

港湾技研資料 NO.0884 1997.12

執筆者土田孝,輪湖建雄,松下弘志,吉原正博
所属土質部 土性研究室

要旨

 浚渫粘性土を用いた気泡混合処理土の水中部への施工性に
ついて検討した。配合条件,打設流速,打設方法を変えて水
中に打設し海水への影響と軽量土の材料特性を調べた結果,
次のことが判った。
 1)打設流速制御型の分離抵抗性試験によって、広範囲の含
水状態における軽量土を一定の流速で水中に打設する場合の
材料分離特性を評価できる。指標としては打設後の海水のS
S(懸濁物濃度)、pH、水中打設試料と気中打設試料の強度
比が適している。
 2)水中打設に適した軽量土のフロー値と打設流速を決定す
るためには、分離抵抗性試験における以下の指標値が適用で
きると考えられる。
   SS<100ppm, pH<10.5 
   材令7日における水中打設試料と気中打設試料の強度
比>0.5
   材令7日における水中打設試料と気中打設試料の含水
比の比<1.1
 3)今回使用した浚渫土に関しては、気泡混合土の気中フロ
-値が180〜290mmの範囲で、100cm/sec以下の打設流速の場合
に良好な水中打設ができると考えられる。


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