港湾技研資料

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水深DBを活用した港外波浪変形計算・港内静穏度計算システムの開発

港湾技研資料 NO.0888 1997.12

執筆者田渕郁男,佐々木芳寛,佐藤友紀,平石哲也,永井紀彦
所属情報センター プログラム開発室

要旨

 コンテナ船のオーバーパナマックス化、石炭輸送船の大型
化などにより、各地の港で新しい大水深岸壁が開発されてい
る。新しい岸壁の静穏度の確保にどの程度防波堤の延長が必
要かは、非常に重要な検討課題である。今まで、この検討に
は、港外波浪変形計算と港内静穏度計算を用いてきたが、大
変な労力と時間を要してきた。そのため、水深DBを活用し
た港外波浪変形計算・港内静穏度計算システム(以後、「波
浪変形システム」と呼ぶ)を開発した。
 波浪変形システムは、従来汎用機で稼働していたバッチ版
プログラムをパソコン、スーパーコンピューター及びEWS
で実行でき、さらにパソコン上の操作のみで、入力データの
作成から、計算の実行、実行処理中のモニタリング、計算結
果の出力まで行える。大水深化に伴う港内静穏度の確保のた
めの防波堤延長検討、防波堤の設計波高算定など実務で多用
されると期待される。


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