港湾技研資料

一覧へ戻る

空港舗装下に埋設された大口径可撓性管の挙動と設計法の提案

港湾技研資料 NO.0890 1997.12

執筆者松渕知,横田弘,森満賢治,八谷好高,藤本憲久
所属計画設計基準部 設計技術研究室

要旨

 空港における排水管などへ施工性の優位性などから強化プ
ラスチック複合管(FRPM管)が使用されつつある.しかし,
管径が2000mmを越えるような大口径管を空港舗装下に埋設し
た実績が無いため,走行試験などの現地実験を行った.同時
に,管を埋め戻す管周材の性状がこれら埋設管の挙動に及ぼ
す影響についても実験で調べた.また,実験で得られた管の
挙動および有限要素法による数値解析の結果から,大口径可
撓性管の設計法の検討を行い,提案した.主要な結論は以下
のとおりである.
(1) 空港舗装下に管径2000mmの大口径管を複数埋設して用い
ることは,構造的に問題ないことが確認された.
(2) 管を埋戻す管周材として,混合スラグ,セメント安定処
理,水硬性スラグといった固化処理材を用いることは,管の
挙動上からも問題がなかったとともに,舗装面の沈下を防ぐ
ことができた.
(3) 既往の設計提案手法に,管周材の弾性係数に対する補正
,塑性変形に対する補正,複数埋設管埋設に対する補正を加
味した新たな設計法を提案した.


一覧へ戻る

お問い合わせはkikaku@ysk.nilim.go.jpまでお願いします。

(C)Copyright 1996-2007 Nationnal Institute for Land and Infastructure Management(NILIM)
No reproduction or republication without permission.