
ケーソン製作の省力化施工技術
港湾技研資料 NO.0903 1998.06
| 執筆者 | 鈴木雄三,清宮理,藤沢孝夫,横田弘,秋園純一,吉江宗生,佐藤栄治,田中敏成 |
| 所属 | 機械技術部 ロボティクス研究室 |
要旨 | 現在の港湾工事は人力作業に大きく依存しており,その作業 内容によっては,熟練度が要求されたり危険を伴う.また, 建設業は景気の状況によって就業者が増減しやすい職種であ るため,就業者不足が再び問題となることも十分に考えられ る.このような状況の中で建設業の生産性と安全性の向上を 図っていくためには,建造物の規格化,プレハブ化や機械化 を進め危険作業を減らし,労働者の熟練度に依存しない施工 技術を開発することが重要である.港湾建設分野で現在開発 中の省力化施工技術では,ケーソン製作技術の省力化が急速 に進んでいる.この中では,隔壁を鉄筋コンクリート版でユ ニット化するプレキャストケーソン,ユニット化した合成版 を鉄骨組みに取り付けるパネルシステムケーソン,地上で鉄 筋を先組みしてケーソン上に建込む鉄筋ユニット工法が実証 試験を経て現地で採用されている.コンクリート打設の労働 力を大幅に削減できる高流動コンクリートについての施工法 の開発等も進展している.しかし,省力化施工技術の大半は 開発途中である.省力化施工技術を普及させるには,今後よ り一層の施工の機械化・自動化を進めていく必要がある. |
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