港湾技研資料

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空港アスファルト舗装の地震災害時応急復旧システム

港湾技研資料 NO.0904 1998.06

執筆者八谷好高,室園正徳,殷建軍,中村健,今井泰男
所属土質部 滑走路研究室

要旨

地震災害時に空港アスファルト舗装に生ずる破損に対する応
急復旧システムの構築方策を提案した.その過程では,まず
地震により生じた破損(ひび割れ)自体ならびにその後の補
修工事の効果について構造的観点からの評価を実施したのち
,応急復旧工法について検討している.前者についてはひび
割れ部と健全部でフォーリングウエイトデフレクトメータ (
FWD)によるたわみ測定を実施しており,後者については,材
料を空港内に常置しておき,使用時には大型設備・機械を用
いることなく容易に製造・施工可能な方法を用いることを考
え,室内試験と試験施工により検討した.その結果,以下に
示す方法が空港アスファルト舗装の応急復旧システムとして
妥当なものであると考えられた.
(1) 段差・陥没補修工法として,簡易機械を用いた大量施工
用ならびに人力による小規模用のものを考えた.前者につい
ては粉末アスファルト加熱混合物が,後者については樹脂系
常温混合物が材料として適している.
(2) ひび割れ補修工法としては,特に充填性の点で優れてい
るアスファルト系常温注入材料を用いるものが適している.


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