港湾技研資料

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建設発生土を活用した軽量混合処理土の空港事業への適用

港湾技研資料 NO.0923 1999.03

執筆者土田孝,藤崎治男,中村浩明,卷渕正治,新舎博,長坂勇二,彦坂周男
所属土質部 土性研究室

要旨

 本文は、東京国際空港の外周護岸の建設において、シール
ド工事による発生土を原料土とした軽量混合処理土(気泡混
合処理土と発泡ビーズ混合処理土)を裏込め材として使用し
た工事に関して報告している。本工事は、発泡ビーズ混合処
理土の初の実施工であり,気泡混合処理土についても建設発
生土を原料土とした最初の事例であった。
 実施工における品質管理試験の結果,軽量混合処理土は,
原料土の土質の変化,プラント性能等によって品質にばらつ
きが生じるが,今回の事例では品質管理値の範囲内での製造
と打設が可能であった。
 施工後に地盤としての特性を調べためボーリングコアの一
軸圧縮試験と3種類の原位置試験(平板載荷試験、現場CBR
試験、FWD試験)を行った結果,軽量混合処理土による地盤
は空港外周道路の路床として妥当な地盤特性を有することが
確認された。それぞれの試験によって求められた変形係数は
,既往の室内試験の結果と対応しており,当初の設計で想定
された強度変形特性を示している。 


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