港湾技研資料

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FWDによる空港アスファルト舗装の構造評価システム

港湾技研資料 NO.0925 1999.03

執筆者八谷好高,若月岳晴,大野修由,廣田道紀,今井泰男,高橋修,室園正徳,阿部寛
所属土質部 滑走路研究室

要旨

 空港アスファルト舗装の非破壊構造評価システムとして実
荷重条件に近いFWD (Falling Weight Deflectometer)を用い
る方法について検討した.基本的には,構造評価のあとに続
くオーバーレイ設計法と関連づけるため,現行構造設計法と
の整合性を取る形での整備を図った.具体的には,まず空港
アスファルト舗装構造設計要領に基づいて設計された舗装で
のFWDによるたわみの計算値が実測値と整合するように舗装
各層の力学定数を算定し,これに基づいて,路床CBR,交通
量等が異なる場合のひずみならびにたわみ規準を算定した.
そして,種々の構造,荷重履歴を有する舗装においてFWDに
よるたわみ測定を実施し,この規準の妥当性について検証し
た.研究結果を総括して,空港アスファルト舗装の構造評価
システムとして,まずFWD最大たわみに着目した概略評価を
行い,これで問題があると判定された場合にひずみ規準に基
づく詳細評価を行って必要に応じてオーバーレイ厚を算定す
るという方法として取りまとめた.


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