港湾技研資料

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砂浜の水質浄化機構の現地観測とそのモデル化

港湾技研資料 NO.0928 1999.03

執筆者古川恵太,三好英一,桑江朝比呂,木部英治,江口菜穂子,細川恭史
所属海洋環境部 海水浄化研究室

要旨

 人間活動による沿岸開発の自然生態系との共存を目指して
,海水浄化工法として自然生態系の持つ自浄能力を利用する
方策がクローズアップされてきた.砂浜はその砂層に生息す
る微生物の働きにより有機物を分解する能力のあることが知
られている.こうした砂浜の持つ海水の浄化能力は,微生物
の分解活性(分解速度)と浸透する海水の量の積として表さ
れる.
 本研究では,砂浜の環境を構成する要素について検討し,
潮汐による浸透水量および有機物の分解速度,硝化速度など
を現地で実測することにより,現象を再現する数値モデルを
構築した.この数値モデルにより,砂浜の条件を変化させた
場合の海水浄化能力の変化を予測することができ,海水浄化
工法として検討する手法が開発された.


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