港湾技研資料

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海洋鋼構造物の被覆防食工法に関する長期試験

港湾技研資料 NO.0952 2000.03

執筆者阿部正美,濱田秀則,真壁知大,西澤信二
所属構造部 主任研究官

要旨

 鋼材は,海洋・港湾構造物を建設するための重要な建設材
料であるが,その利用にあたっては信頼性の高い防食法を適
用することが不可欠である.各種防食法の防食効果や耐久性
を評価するには,実際の海洋環境下で長期間追跡調査するこ
とが,現在では最も信頼性の高い方法と考えられている.
 著者等は桟橋構造物の鋼管杭に各種被覆防食を適用し,そ
れらの防食効果の経年変化を調べ,技術改良を行っている.
10年間にわたる追跡調査の結果,各防食法とも概ね満足すべ
き結果を示したが,保護カバ−を用いる工法ではカバ−等は
波力に耐える強度が必要であること,塗装にはジンクリッチ
の下塗りが必要であること,電気化学的モニタ−法には改良
の余地があることなどが明らかとなった.


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