港湾技研資料

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東京国際空港における窒素酸化物の排出に関する調査

港湾技研資料 NO.0980 2001.03

執筆者?田秀則,山路徹,坂本明,佐々木俊明,大坪貴明
所属構造部 材料研究室

要旨

 本調査では,まず各種の資料を用いて空港内および空港周
辺における窒素酸化物の排出源を推定し,その排出係数を調
べた.また,窒素酸化物濃度が高いと想定される箇所につい
て,窒素酸化物濃度の実態調査を行い,排出係数調査結果と
の関係について考察した.さらに,窒素酸化物濃度の高い箇
所について,光触媒技術の適用による窒素酸化物濃度の低減
の可能性について考察した.
 一連の調査より以下の結果を得た.
1)空港内および周辺における窒素酸化物の排出源の推定お
よびその排出係数の調査より,航空機からの排出量が最も多
いことが推定された.
2)2000年3月7日から3月10日にかけて実施した窒素酸化
物濃度の実測の結果,空港内のリムジンバス発着所が最も窒
素酸化物濃度が高く,空港外へのバス発着場周辺,およびエ
プロン(駐機場)においても窒素酸化物濃度が高くなっている
ことがわかった.
3)今回の調査結果から,バス乗り場周辺及び高速道路沿い
において光触媒技術を適用できる可能性があると考えられた
.しかし,適用に際しては,日射量や相対湿度等の適用条件
,ならびに触媒能力などについての詳細な検討を実施する必
要がある.


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