兵庫県南部地震以降，重要なコンテナターミナルについて
，レベル２地震動を対象とした耐震性能を有することとなっ
た．これにより耐震強化岸壁に設置されるコンテナクレーン
についても，レベル２地震動を対象とした耐震性能を満たさ
なければならないが，レベル２地震動ではロッキング（脚の
浮き上がり）を起こす可能性がある．
　そこで本研究では，脚の浮き上がり対策として提案する免
震式コンテナクレーンについて縮尺1/15の模型を使用した模
型振動実験を行い，剛脚式コンテナクレーンにおける地震時
応答特性と比較検討を行った．その結果，免震装置の作動に
よる応答加速度の低減等から脚の浮き上がり対策として有効
であるという成果を得るとともに，今後に向けた課題につい
て検討した．