港湾技研資料

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国内雑貨輸送における輸送機関分担率の推計

港湾技研資料 NO.0985 2001.03

執筆者松尾智征,高橋宏直
所属計画設計基準部 システム研究室

要旨

 我が国の国内貨物の輸送特性を把握するための指標として
は,輸送機関分担率やモーダルシフト化率が挙げられるが,
これらは,ある一定の条件により算定された指標である.さ
らに別の視点から国内貨物の輸送特性を把握するためには,
様々な条件のもと算定された指標を整理することが必要であ
る.従って,本研究では,先ず国内貨物を雑貨と産業基礎物
資とに分類した上で,そのうち雑貨における内航海運,フェ
リー,鉄道,自動車の各輸送量について推計を行い,輸送距
離帯ごとに整理した.また,それを基に幾つかの輸送距離ケ
ースにおける輸送機関分担率や海運及び鉄道による分担率を
算定し,近年の国内雑貨輸送における各輸送機関別の特性を
把握した.その結果,現在の国内雑貨輸送における海運・鉄
道による分担率は,輸送トンキロベースによると,輸送距離
300km以上では45%,さらに輸送距離500km以上になると55
%に達していることが明らかとなった.また,長距離輸送に
なればなるほど,この海運・鉄道による分担率の増加が顕著
であることが明らかとなった.


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