港湾技研資料

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桟橋の維持補修マネジメントシステムの開発

港湾技研資料 NO.1001 2001.06

執筆者古玉悟,田邊俊郎,横田弘,濱田秀則,岩波光保,日比智也
所属計画設計基準部 設計技術研究室

要旨

 社会基盤施設は,その公共性の高さから,その性能を常に
発揮できるように良好な状況に保っておくことが必要である
.一方,21世紀を迎え,我が国の社会情勢は高度成長期を過
ぎて安定成長の時代に入り,社会基盤施設整備に対し従来の
ような投資の伸びを確保することは難しい状況にある.この
ような中で,現在における緊急の課題は,いかに現存する構
造物を有効に維持管理し,その供用年数を伸ばすかというこ
とである.
 そこで,本研究は,社会基盤施設の一つである桟橋が現時
点で有する耐荷性能を適切に評価するとともに,その性能の
低下を予測し,効果的な補修・補強等の延命化を行うための
諸情報を与えるシステムを構築することを目的としている.
その結果,効率的な維持管理費の投資を通して,公共工事の
コスト縮減に資することが可能となる.本文では,マネジメ
ントシステムの核となるべき構造物の劣化評価プロセス,劣
化予測プロセス,補修工法選定プロセスについて検討を行い
,マネジメントシステムを開発したのでこれを報告する.


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