国総研資料

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東アジア地域に視点をおいた対北米コンテナ貨物流動分析(2001)

国総研資料 NO.0018 2002.03

執筆者白井 宗一郎,高橋 宏直
所属港湾研究部  港湾計画研究室

要旨

 現在の海上コンテナは,北米,欧州,東アジアの3極を中
核として流動している.この3極のうち,特に東アジアを核
とした流動量および東アジア域内での流動量が著しく増大し
ている.また,世界に対する東アジア地域諸国におけるコン
テナ港湾取扱量のシェアは増大しており,特に中国が著しく
伸びている.
 こうした状況の下,本研究では,このように近年の流動量
および増加率が著しい東アジア地域における新たな動向を把
握するために,主要港湾におけるコンテナ輸送の特性分析を
目的とする.具体的には,コンテナ輸送が盛んである対北米
コンテナ貨物に着目し,東アジア地域の主要コンテナ港湾で
の流動パターンの分析を行った.さらに,東アジア地域のう
ちコンテナ貨物の増大が著しい中国の主要港湾について流動
パターンの分析を行った.
 これらの分析から,コンテナが港湾を通過するパターンの
実態を把握した.東アジア地域の主要港湾におけるコンテナ
流動パターンが直行コンテナおよびトランシップコンテナを
中心としていることを明らかにした.また,中国の主要港湾
におけるコンテナ流動パターンが直行コンテナおよびフィー
ダーコンテナを中心とし,そのフィーダーコンテナの主な流
動先となる香港港に対する依存度が変動していることを明ら
かにした.

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