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北海道に視点をおいた対北東アジアコンテナ貨物流動分析

国総研資料 NO.0019 2002.03

執筆者田中淳,高橋宏直
所属港湾研究部  港湾計画研究室

要旨

 近年,我が国を取り巻く国際海上コンテナ輸送の動向は,
北米,欧州およびアジアの三大圏域の中で,最大相手圏域が
北米からアジアへと変化してきている.このような対アジア
貨物の増大に対応し,我が国の新たな港湾政策のビジョンに
おいては,全国各地域においてアジア諸地域と海上で結ばれ
る基幹ラインの形成に取り組むとしている.そうしたなか,
北海道における外貿コンテナ貨物の港湾取扱量は,近年,急
激に増加しており,その最大相手圏域は北東アジアとなって
いる.
 このような状況を背景に,本研究ではこの北東アジアに着
目し,北海道で生産・消費されるコンテナ貨物の流動状況に
ついて分析を行った.その結果,北海道で生産・消費される
コンテナ貨物は中国との流動量が著しく増大しており,中国
が相手国の第1位であることが明らかとなった.また,北海
道と北東アジア各国との輸送形態の分析により,韓国および
台湾に対しては直行輸送の割合が高い一方,中国に対しては
釜山港で積み替え(トランシップ)を行うフィーダー輸送の
割合が高いことが明らかとなった.

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