国総研資料

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個別要素法による粒状体の荷重支持機構に関する基礎的研究(欧文)

国総研資料 NO.0033 2002.06

執筆者宮田正史,Masami NAKAGAWA,Graham G.W. MUSTOE,菅野高弘
所属沿岸海洋研究部  主任研究官

要旨

 粒状体の挙動解析を対象とした2種類の個別要素法(DEM)
の開発を行った.開発した手法は,1)任意楕円形粒子(Supe
rquadric)による2次元個別要素法,および,2)楕円形粒子
による3次元個別要素法である.
 本研究では,開発した個別要素法を使用して,港湾で使用
される捨石マウンドのような粒状体による集合体を対象とし
て,その荷重支持機構に関する基礎的な解析を実施した.数
値解析は個別要素法を用いた一軸圧縮試験であり,粒状体集
合体が剛な載荷版により鉛直載荷を受けた際の挙動を再現し
ている.解析結果によると,載荷版に接触している各粒子の
接触力は非常に大きな”ばらつき”を有し,粒状体による荷
重支持は,きわめて不均質かつ離散的な支持構造であること
が明らかになった.このような粒状体による不均質・離散的
な荷重支持状態は,ケーソン底版に作用する捨石マウンドか
らの反力分布として現行設計法で想定している線形反力分布
とは明らかに異なるものであった.

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