国総研資料

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半たわみ性材料を用いた空港アスファルト舗装の補修・補強

国総研資料 NO.0039 2002.06

執筆者八谷好高,坪川将丈,松崎和博,高橋 修,阿部 寛
所属空港研究部  空港施設研究室

要旨

 半たわみ性材料を用いて空港アスファルト舗装をオーバー
レイにより補修する場合の技術的方策を明らかにしている.
室内試験の結果,母体アスファルト混合物として改質アスフ
ァルトを用いた空隙率25%のものを使用し,母体アスファル
ト混合物施工後にその温度が80℃となった時点でセメントミ
ルクを注入することにより,200mm厚の施工が可能となるこ
とがわかった.その場合,養生時間を2時間程度確保すれば
交通開放が可能となることもわかった.現場施工試験の結果
,200mm厚までのオーバーレイが十分可能であること,1,000
回程度の航空機荷重の繰返し走行に対して十分な耐荷性を有
すること,目地を設けることによる影響はほとんどみられな
いことがわかった.最終的には,この材料を用いたオーバー
レイの構造設計に関する基本方針として,構造解析手法とし
て多層弾性理論を用い,オーバーレイ層の検討時には計算に
より得られるひずみを割り増し,既設アスファルト舗装の検
討時には計算に使用する弾性係数の値を見かけ上低減するも
のをまとめた.

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