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東アジアにおける国際海上コンテナ貨物流動モデルの構築

国総研資料 NO.0045 2002.09

執筆者平井洋次,田中 淳,渡部富博
所属港湾研究部  港湾システム研究室

要旨

 国際海上コンテナ輸送は,中国をはじめとするアジア諸国
の経済発展とも相俟って,その進展がめざましい.またコン
テナ輸送に関しては,大型コンテナ船の出現,コンソーシア
ムの再編,アジア近隣諸国での相次ぐ大水深コンテナターミ
ナル整備など,近年その輸送環境が大きく変化している.こ
のようななか,今後の港湾整備のあり方を考える上で,これ
ら輸送環境の大きな変化が我が国のトランシップ貨物量など
に与える影響を分析することが急務の課題となっている.よ
って本分析では,国際海上コンテナ貨物流動モデルの構築に
あたり重要となる国際海上コンテナ貨物量や国際海上コンテ
ナ航路の状況について動向分析を行うとともに,我が国での
積替え貨物を含め,東アジア地域を中心とする国際間のコン
テナ貨物流動を,各国に就航しているコンテナ船の寄港頻度
や海上輸送コスト,港湾諸料金などで説明できるモデルの構
築を行った.また,構築したモデルにより,船舶の大型化に
伴う海上輸送コストの低減や港湾諸料金の値下げといった輸
送条件の変化に伴った,我が国をはじめとする各国のトラン
シップ貨物量,海外へのフィーダー貨物量に与える影響を定
量的に示すことができた.

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