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ケーソン式防波堤の滑動量に基づくレベル1信頼性設計法

国総研資料 NO.0095 2003.06

執筆者鷲尾朝昭,森屋陽一,長尾 毅
所属港湾研究部  港湾施設研究室

要旨

港湾の技術基準は、仕様規定型の設計体系から性能規定型の設計体系へ全面的に移
行する方向で議論が行われている。そして、その性能を照査する方法として信頼性
設計法を採用し、基本的なものに関してはレベル1の信頼性設計法を用意する方向
で検討が進められている。これまでに、ケーソン式防波堤の滑動破壊に関する信頼
性設計法として、力の釣合いに基づいた破壊
確率を用いる手法と確率的変形量に着目する手法が提案されている。しかしなが
ら、それらは別々に提案されているため、両者の相関性については明らかにされて
いない。また、レベル1の信頼性設計法としては、変形量に基づくものはない。
 本研究では既設のケーソン式防波堤を対象とし、力の釣合いに基づいた破壊確率
と変形量に基づく破壊確率の相関性について比較分析を行った。その結果、両者の
相関性は比較的低いことが分かった。また、作用波力のメカニズムを考慮した簡易
滑動量算定モデルを作成し、レベル1の信頼性設計法を構築した。

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