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高強度コンクリートの空港舗装への適用性

国総研資料 NO.0100 2003.06

執筆者八谷好高,坪川将丈,松崎和博,阿部 寛,早野公敏,秋元洋胤,亀田昭一,佐々木健一,栩木 隆
所属空港研究部  空港施設研究室

要旨

設計基準曲げ強度を高めたコンクリートの空港舗装への適用性について検討した.
本研究は,室内試験と試験施工の二項目で構成される.室内試験では,配合試験に
より,配合設計をする上において注目すべき事項について検討し,最適配合を見出
した.まず,基礎的な考察から,粗骨材の選定が高強度を得るために重要であるこ
と,単位水量および細骨材の選定が施工性に及ぼす影響が大きいこと等の知見を得
た.そして,小型施工機械を用いた検討を行って,空港舗装用に最適な高強度コン
クリートの配合を明らかにした.試験施工は高強度コンクリートを用いて実規模大
のものを実施した.その結果,高強度コンクリートを用いた空港コンクリート舗装
の施工は,通常コンクリートのものと同様の方法により行うことが可能であるが,
養生時期・方法等に十分注意する必要があることが確認された.また,高強度コン
クリート版の自然環境下における挙動,荷重支持特性ならびに疲労特性は通常コン
クリートと変わるものではないことから,これを用いた空港コンクリート舗装の構
造設計法としては現行のものをそのまま適用可能であるとわかった.

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