国総研資料

一覧へ戻る

高強度RCプレキャスト版舗装の空港への適用性

国総研資料 NO.0113 2003.09

執筆者八谷好高,松崎和博,坪川将丈,伊藤彰彦,山脇宏成,田中秀樹,横尾彰彦
所属空港研究部  空港施設研究室

要旨

 空港基本施設のうちエプロンにはコンクリート舗装が採用されているが,近年の
航空機の大型化ならびに運行回数の増加により誘導路においてもコンクリート舗装
を採用せざるを得ない状況になっている.これに対処するために,強度を高めたRC
プレキャスト版を用いるとともに,コッター式継手による目地構造を採用した,RC
プレキャスト版舗装について研究開発を行った.
その結果,次のような結論が得られた.
1) 今回採用したコッター式継手では曲げモーメントが伝達されていることが確認さ
れた.また,走行試験による10,000回の繰返し載荷後においても荷重伝達率が90%
以上を示すことから,耐久性も十分であることが実証された.
2) 10,000回の繰返し走行載荷により,RCプレキャスト版にはひび割れが発生した
が,ひび割れ幅を測定した結果,版構造の耐久性は十分あることが確認された.
3) 一連の研究に基づき,高強度コンクリートを用いたRCプレキャスト版舗装を空港
へ適用する場合の構造設計法を明らかにした.

一覧へ戻る

お問い合わせはkikaku@ysk.nilim.go.jpまでお願いします。

(C)Copyright 1996-2007 Nationnal Institute for Land and Infastructure Management(NILIM)
No reproduction or republication without permission.