国総研資料

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コンテナトレーラーの燃料消費特性の把握

国総研資料 NO.0109 2003.12

執筆者村野昭人,鈴木 武
所属沿岸海洋研究部  沿岸域システム研究室

要旨

 温暖化ガスの排出削減を義務付けた京都議定書の発行の時期が近づいている中,
港湾整備においても温暖化ガス排出量の削減が求められている.削減効果を正確に
把握するためには,資材生産・施工から施設の運用・解体廃棄に至るライフサイク
ル全般を対象として排出量を適切に推計することが必要である.そこで本研究で
は,運用段階におけるコンテナトレーラーの燃料消費量を実測した.一般的なトラ
ックの走行時の環境負荷原単位については従来数多くの調査・分析がなされてきた
が,コンテナトレーラーのように総重量が10トンを超える車両を対象とした分析は
ほとんどなされていない.
 実測したデータを基に,燃料消費量に与える要因について定量的な分析を行った
結果,総重量30tのケースでは,総重量10tのケースに比べ,燃料消費量に約3倍の
開きがあることが明らかになった.また,一般道路走行時の経済速度は時速60?
70km前後であり,高速道路走行時の経済速度は時速80km前後となった.さらに,惰
力運転時間が燃費に大きく影響することが明らかとなり,惰力運転を多用すること
によって,渋滞時にも燃費を改善できる可能性が示された.

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