国総研資料

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国際海上コンテナ貨物の国内背後流動におけるマルチモーダル輸送に関する分析

国総研資料 NO.0126 2003.12

執筆者山鹿知樹,柴崎隆一,渡部富博,平井洋次,角野 隆
所属港湾研究部  港湾システム研究室

要旨

 我が国産業の競争力強化のため,物流コストの更なる低減が求められており,地
球環境問題への対応と相まって,道路・鉄道・海運などの複数の輸送機関の連携を
図るマルチモーダル輸送への取り組みが必要となっている.このマルチモーダル輸
送を推進していくためには,従来以上に詳細な国際コンテナ貨物の港湾背後圏の分
析が必要となっている.また,インフラ整備に関する費用便益分析や,施策の効果
を国民にわかりやすく示すアウトカム指標の検討などが求められており,このため
にも国内背後流動の分析は重要である. 
本研究では,国際海上コンテナ貨物の国内輸送,なかでも鉄道および海運による輸
送について,輸送サービスの現状を整理するとともに,港湾背後流動の特性や輸送
機関の転換による効果の分析を行った.具体的には海上コンテナ取扱駅や定期航路
といった国際海上コンテナ貨物の輸送サービスの現状を整理するとともに,鉄道お
よび国内海上輸送貨物に関する各種の関連資料を用いて,地域別コンテナ取扱量の
比較を行い各資料の特性について考察した.また,全国輸出入コンテナ貨物流動調
査を用いて,輸送品目,相手国,輸送ロット,貨物の価格,生産消費地分布・OD
貨物量,輸送距離帯等の特性を分析した.さらに,トラック輸送から鉄道および国
内海上輸送への転換効果をCO2排出量,輸送コストの観点から分析した.これらの結
果を踏まえ,マルチモーダル輸送の今後の展望に関して考察を行った.

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