国総研資料

一覧へ戻る

グローバルロジスティクス時代における港湾の機能・サービスのあり方に関する一考察

国総研資料 NO.0144 2004.03

執筆者安部 智久,高橋 宏直
所属港湾研究部  港湾計画研究室

要旨

 グローバル経済下では、市場の規模は拡大するが、同時に世界各国の企業との競
争に直面するため、企業は世界レベルでの生産拠点等の立地最適化を図りコスト削
減を行うとともに、顧客に対する企業のサービス水準の差別化を図る必要に迫られ
ている。このため企業は他国の企業との間でサプライチェインを構築しているが、
グローバルスケールでこの手法を展開することには困難が伴い、例えば地理的な距
離拡大による輸送のリードタイムの長期化がその要因として指摘されている。その
影響を削減するためのマネジメント手法として、企業はサプライチェインマネジメ
ント(SCM)等のグローバルロジスティクス戦略の導入を図りつつある。この一
方、海外諸国の港湾は、グローバルロジスティクス戦略を支援するための機能強化
(ロジスティクスハブの形成)を図る動きにある。
 このような事項を背景とし、企業の動向並びに文献等を元に企業のグローバルロ
ジスティクス戦略の概念について把握した上で、グローバルロジスティクス時代に
港湾が提供すべきサービスならびに機能について考察を行った。

一覧へ戻る

お問い合わせはkikaku@ysk.nilim.go.jpまでお願いします。

(C)Copyright 1996-2007 Nationnal Institute for Land and Infastructure Management(NILIM)
No reproduction or republication without permission.