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再生用添加剤が再生アスファルトの性能に及ぼす影響

国総研資料 NO.0146 2004.03

執筆者八谷 好高,高橋 修,松崎 和博,湯浅 楠勝,坪川 将丈,早野 公敏,秋元 洋胤
所属空港研究部  空港施設研究室

要旨

 再生アスファルトコンクリートの配合設計において重要となる,アスファルトの
再生用添加剤の基本的特性について,成分が大きく異なる3種類の再生用添加剤によ
る再生アスファルトならびに再生アスファルトコンクリートを用いて検討した.そ
の結果は次のようにまとめられる.
(1)アスファルトコンクリート製造後におけるアスファルトの針入度が同等になるよ
うに再生用添加剤の添加量を決定した場合,成分として飽和分を多く含むものは添
加量は比較的少なくてよい.
(2)再生アスファルトの品質を新規アスファルトのものと比較すると,調整時点では
劣化が進んでいることが認められたが,アスファルトコンクリート製造後ではその
差が小さくなり,供用開始後になると一部の項目では逆転する場合もあるなど,違
いはほとんどみられなくなる.
(3)再生アスファルトコンクリートの曲げ特性についても,再生アスファルトと同様
に,老化のない状態では新規アスファルトコンクリートに比較すると老化が進行し
ているが,老化が進行するにつれてその差は小さくなる.しかし,破断ひずみ,脆
化点等には依然として違いがある.
(4)成分として飽和分を多く含む再生用添加剤を用いた再生アスファルトは,アスフ
ァルト単体ならびにアスファルトコンクリートの両方の特性をみても,他の再生用
添加剤に比べて老化は進行している.これは老化作用の程度によらない.

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