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風波が発達する界面下の吹送流特性

国総研資料 NO.0172 2004.06

執筆者水谷 夏樹,鈴木 武
所属沿岸海洋研究部  沿岸域システム研究室

要旨

本研究は風洞水槽実験結果に基づいた吹送流(質量輸送流)の特性について論じたも
のである.計測には高速ビデオカメラを用いた画像計測法を採用し,PIVによる風波
内部速度場の算出を行った.また波高計との同期計測を行い,波高計直下における
流速の鉛直分布を時系列的に抽出することで時間平均による吹送流の分布を求め
た.この実験手法の最大の特徴は,トラフレベル以上の吹送流分布を求めることが
可能な点であり,風波の発達が界面下の吹送流分布に影響を及ぼす点について明ら
かにすることができた.また,トラフレベル以上で輸送される実質の流量が相当量
存在することを示し,吹送流の予測計算において波浪の存在を無視することができ
ないことも併せて示すことができた.

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