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国際航空貨物輸送における輸送経路選択要因の分析

国総研資料 NO.0174 2004.06

執筆者石倉 智樹,滝野 義和,杉村 佳寿
所属空港研究部  空港計画研究室

要旨

急速に成長する国際航空貨物需要の円滑な流動を促進すべく,より効率的な物流体
系構築を目指した空港政策計画が必要とされる.そのためには国際航空貨物の流動
量予測および分析が不可欠であるが,予測・分析の基礎的要素となる輸送経路決定
要因の実態が明らかになっておらず,その解明が最も重要とも言える課題である.
本研究の目的は,我が国の国際航空貨物輸送における輸送経路決定の要因を明確化
することである.この目的を遂行するため,本研究は,航空貨物フォワーダーに対
するヒアリング・アンケート調査を行い,航空貨物輸送経路決定に関わる要因をAHP
手法により定量的に分析した.先行研究におけるフォワーダー業者に対するヒアリ
ング結果より,近年,荷主のサービスメニュー選択において,運賃の重視度合が非
常に高まっているという知見が得られているが,本研究の結果により,そのことを
裏付けられた.また,品質の保持・セキュリティという質的要因の重要度合が高い
という,航空貨物輸送の特性を反映した,注目すべき結果が得られた

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